故障したスマホのデータ復旧|安全な初動と相談先の選び方

トラブル対処

故障して電源が入らないスマホでも、クラウドのバックアップや端末のデータ復旧で写真や連絡先などを取り戻せる可能性があります。復旧の可否は端末の状態で決まり、保証はありません。水没した端末は電源投入・再起動・充電を避け、未バックアップのデータが必要なら初期化や本体交換の前に相談してください。まずは別の端末やパソコンからバックアップの有無を調べましょう。

故障したスマホのデータは復旧できる?

電源が入らないスマホでも、バックアップから復元できる場合や、端末の状態によってはデータ復旧を依頼できる場合があります。一方で、端末の状態によって復旧できる範囲は異なり、必ずデータを取り戻せるわけではありません。

画面が映らない、電源が入らないといった症状だけでは、故障箇所や復旧の可能性を特定できません。近年のスマートフォンはデータが暗号化されているため、記憶装置だけを取り外しても読み出せないことがあります。データ復旧では、元の基板を修復し、端末を起動・ロック解除できる状態にする方法が説明されています。詳しくはFIREBIRDの解説をご覧ください。

未バックアップの写真や連絡先が必要な場合は、初期化や本体交換を申し込む前に「端末の修理より、データを残すことを優先したい」と伝えて相談しましょう。

水没した端末は操作せず、安全を優先する

水没後のスマホは、状態を確かめようとして操作や充電を繰り返さないことが大切です。次のように対応してください。

  • 電源が入っている場合は、可能な範囲で電源を切る。
  • すでに電源が切れている場合は、起動・再起動を試さない。
  • 充電器やパソコンに接続しない。
  • ケースやアクセサリーを外し、外側の水分を柔らかい布で拭く。
  • 風通しのよい日陰で自然乾燥させる。ドライヤーなどの熱風を当てたり、自分で分解したりしない。

乾燥させれば安全に起動できる、またはデータが復旧すると決まっているわけではありません。発熱・膨張・異臭・煙がある場合は、操作や充電をせず、端末から離れてください。安全に関わる症状があるときは、データ確認のために端末を扱うことを優先しないでください。

初期化や修理の前にバックアップを確認する

端末本体に触れずにアクセスできるバックアップがあれば、故障端末のデータ復旧を依頼する前に必要なデータを取り戻せる可能性があります。水没・破損した端末は起動や接続を試さず、別のスマホやパソコンからバックアップを探しましょう。

iPhoneの場合

iCloudに利用可能なバックアップがある場合、新しいiPhoneなどの初期設定時に「iCloudバックアップから復元」を選んで復元できます。復元できるのはバックアップに含まれるデータです。手順はUQ mobileのiPhone初期化・復元案内で確認できます。

Google Oneを使ってiPhoneのデータを同期していた場合、対象は写真・動画、連絡先、カレンダーです。iPhone全体のバックアップではないため、同期対象以外のデータも保存されているとは考えないでください。詳しくはGoogle OneのiPhone・iPad向け案内で確認できます。

Androidの場合

Googleアカウント関連サービスなどにデータが保存されていないか、別の端末やパソコンから調べましょう。保存内容や確認方法は機種や設定で異なるため、使用中の機種と設定に合った方法を選んでください。

バックアップが確認できた場合は、復元先の端末やサービスで利用できるデータを確認します。バックアップが見つからない、または必要なデータが含まれていない場合は、故障端末を初期化・交換する前にデータ復旧の相談を検討してください。

スマホの修理とデータ復旧は目的が異なる

修理は端末を使える状態に戻すこと、データ復旧は端末内のデータを取り出すことを目的とします。どちらの作業が可能か、作業後にデータが残るかは、事業者や機種、故障状態で異なります。メーカーやキャリアに修理を依頼する場合は、作業前にデータの扱いを尋ねてください。

未バックアップのデータを優先したい場合は、修理・交換を申し込む前に次の点を伝えましょう。

  • どのデータを取り戻したいか
  • 水没・落下など、故障に至った状況
  • 電源投入や充電など、すでに試したこと
  • 初期化や本体交換よりデータの保持を優先したいこと

申し込み前に、本体交換や初期化が作業に含まれるか、作業後に端末が返却されるかを尋ねましょう。

データ復旧を依頼する前の確認事項

相談先を決めるときは、料金だけでなく、作業後に端末やデータがどうなるかを確認します。少なくとも以下を問い合わせましょう。

  1. データを保持したまま作業できるか:初期化や本体交換が行われる可能性も確認します。
  2. 復旧できなかった場合の費用:診断料や作業費が発生する条件を確認します。
  3. 作業後の端末状態と返却の有無:端末が返却されるか、修理も行われるかを確認します。
  4. 保証とキャンセル条件:保証が対象とする範囲や、申込み後に取り消せるかを確認します。
  5. 受付条件と対象データ:機種、故障状況、取り出したいデータが対応範囲かを確認します。

料金や納期は事業者や端末の状態で変わります。特定サービスの価格や復旧率を、すべての業者に共通する相場として扱わず、依頼先ごとに条件を比べましょう。

SoftBankのデータ復旧サービスを利用する場合

選択肢の一例として、SoftBankは水濡れ・水没・破損で電源が入らなくなった端末向けに、メモリーデータ復旧サービスを案内しています。ただし、SoftBankで本人が購入した端末などの条件があり、対応機種でなければ受け付けられない場合があります。自然故障で電源が入らない端末なども含め、すべての故障端末が対象というわけではありません。

このサービスは端末の修理ではなく、データ復旧を目的としています。SoftBankの案内では、一部でもデータを復旧できれば成功として扱われます。掲載されている成功率は同サービス上の基準であり、個別の端末での復旧を保証するものではありません。

預けた端末は復旧の成否にかかわらず廃棄され、申込み後のキャンセルはできないと案内されています。端末の返却や修理を希望する場合、この条件を踏まえて申込みを判断しましょう。料金・預かり期間・対応機種などは変わる可能性があるため、申込み時にSoftBank公式ページで最新の条件を確かめてください。このサービスの条件は、他社のサービスやすべての端末には適用されません。

まとめ

故障したスマホのデータは復旧できる可能性がありますが、成功するかは端末の状態次第です。水没端末は起動・再起動・充電・パソコン接続を避け、発熱や膨張などがあれば端末から離れてください。

まず別の端末やパソコンからバックアップを確認し、未バックアップのデータが必要なら初期化や本体交換の前に相談します。依頼前には、データ保持の可否、失敗時の費用、端末返却、保証・キャンセル条件を確認し、修理とデータ復旧のどちらを優先するか決めましょう。