iPhoneでメールの受信が遅いときは、まずメール自体の到着が遅いのか、メールは届いているのに通知だけが遅いのかを切り分けます。次に、通信状態と「データの取得方法」を見ます。低電力モード中はメールの取得がオフになるため、受信タイミングに影響する可能性があります。
Gmailアプリを使っている場合と、iPhone標準の「メール」アプリでGmailを使っている場合では確認項目が異なります。利用中のアプリを確認してから、該当する手順を試してください。
まずメールの到着と通知のどちらが遅いか確認する
メールアプリを開いて受信トレイを見ます。新着メールがすでにあるのに通知だけ遅れたり、通知音が鳴らなかったりする場合は、通知設定や消音モードを確認します。受信トレイにもメールがない場合は、通信状態、受信方法、メールサービス側の状態を順に調べます。
Wi-Fiとモバイル通信を切り替えて、受信できるか試します。インターネット接続を確かめたら、メールサービスのWebサイトにサインインできるか試してください。メールアドレスやパスワード、サービスの一時停止状況も、原因を切り分ける手掛かりになります。Appleのメール受信トラブルの案内でも、通信状態やサービス状況、アカウント情報の確認が案内されています。
標準の「メール」アプリは受信方法を確認する
iPhone標準のメールアプリを使っている場合は、「プッシュ」「フェッチ」「自動」の設定を確認します。設定アプリから「メール」→「アカウント」→「データの取得方法」と進むと設定を確認できます。iOSのバージョンによって画面名や操作経路が異なる場合があります。
- プッシュ:メールサービスから新着情報が届くと、端末に反映する方式です。
- フェッチ:端末が定期的に新着メールを取得する方式です。
- 自動:OSの条件に応じて、バックグラウンドで新しいデータを取得します。
すべてのメールアカウントでプッシュを選べるわけではなく、プッシュを設定できないアカウントはフェッチになる場合があります。プッシュを選んでも、すべてのメールが即時に届く保証はありません。Appleの説明を参考に、利用中のアカウントで選べる取得方法を見ます。
iOS 11以降の「自動」は、Wi-Fiに接続され、かつiPhoneが充電中の場合に限り、新しいデータをバックグラウンドで取得します。Wi-Fi接続中でも充電していないときなどは、受信のタイミングに影響する可能性があります。すぐに受信状況を確認したいときは、メールアプリを開いて更新し、新着が反映されるか確かめましょう。
低電力モードも確認する
低電力モードがオンの間は、メールの取得とアプリのバックグラウンド更新がオフになります。そのため、バックグラウンドでメールを取得するタイミングに影響する可能性があります。低電力モードをオフにし、受信状況が変わるか試します。低電力モードで制限される機能は、iOSのバージョンによって異なる場合があります。
メールは届いているのに通知だけ遅い・鳴らない場合
メールが受信トレイにあるのに通知が届かない場合は、通知設定を見ます。標準のメールアプリでは、メールアカウントごとに通知を変更できます。通知やバッジがオフになっていないか、対象アカウントの設定を確認します。Appleの通知設定手順では、通知をカスタマイズしてアカウントごとに設定する方法が案内されています。
通知は画面に表示されるのに音だけ鳴らない場合は、iPhoneが消音モードになっていないか確認します。消音モード中は通知が届いても通知音は鳴りません。通知そのものが遅いのか、音だけが鳴らないのかを分けて確認すると、原因を絞り込みやすくなります。
Gmailアプリを使っている場合は、iPhone側の通知設定だけでなく、Gmailアプリ内の通知設定も確認します。アプリ内の設定はアカウントごとに変更できるため、複数のアカウントを使っている場合は対象のアカウントを選んでください。GoogleのGmail通知設定を参照できます。
Gmailアプリの同期が遅い場合に試すこと
以下はGmailアプリを使っている場合の確認項目です。標準のメールアプリにGmailアカウントを登録している場合は、前述の「データの取得方法」を見ます。
- Gmailアプリを開いて手動で同期し、新着メールが表示されるか確認する。
- Gmailアプリをアップデートする。
- iPhoneを再起動する。
- Wi-Fiまたはモバイル通信でインターネットに接続できているか確認する。
- iPhoneの「アプリのバックグラウンド更新」が有効か確認する。
- Gmailアプリ内の同期設定と、同期するメールの日数を確認する。
Googleは、Gmailアプリの同期トラブルに対してこれらの確認を案内しています。設定の見直しで必ず遅延が解消するわけではありませんが、同期範囲や接続の状態を確認する手掛かりになります。操作方法は変更される場合があるため、必要に応じてGoogleのiPhone・iPad向け同期トラブル対処法を参照してください。
iCloudメールの場合に確認すること
iCloudメールで受信が遅い場合は、インターネット接続、確認時点のiCloudメールのシステム状況、iCloudストレージの空き容量を調べます。受信方法は「データの取得方法」を開き、「プッシュ」がオンか、「フェッチ」が「自動」になっているかを見ます。
手順の詳細はAppleのiCloudメールに関する案内で確認できます。案内に沿って設定や接続状況を確認しても改善しない場合は、Appleサポートに相談してください。他社のメールサービスを利用している場合は、iCloud向けの手順をそのまま当てはめず、サービス提供元の案内を確認します。
パソコンでも受信できるか試して相談先を選ぶ
メールプロバイダのWebサイトやパソコンでも、新着メールが届いているか確認します。パソコンにも届いていない場合は、iPhoneの設定だけでなくメールサービス側の問題も考えられるため、メールプロバイダに問い合わせましょう。Googleも、パソコンで新着を確認し、そこにも届かない場合はメールプロバイダに連絡するよう案内しています。
パソコンには届いていてiPhoneだけで見つからない場合は、利用中のアプリに応じて調べます。標準のメールアプリなら取得方法やアカウント情報、Gmailアプリなら同期設定や通知設定を見ます。iPhoneだけで起きているという理由だけで、本体の故障や特定の設定が原因だとは断定できません。Appleやメールサービス提供元の公式案内を使い、症状に応じて相談先を選びます。
アカウントを削除・再設定する前の注意点
メールアカウントの削除や再設定は、通信や設定を調べても解決しない場合の対応候補です。実行前に、プロバイダのWebサイトでメールが保管されているか、iPhone以外にも保存先があるかを調べます。保存状態が分からないまま削除すると、端末内のメールを確認できなくなる可能性があります。削除で必ず直るとは言えないため、必要なメールの保管場所を把握してから進めます。
まとめ
iPhoneでメールの受信が遅いときは、次の順に確認します。
- メール自体の到着が遅いのか、通知だけが遅いのかを切り分ける。
- Wi-Fi・モバイル通信と、標準メールアプリの「プッシュ」「フェッチ」「自動」を確認する。
- 低電力モードや、通知・消音モードの状態を確認する。
- GmailアプリとiCloudメールは、それぞれの公式手順に沿って同期やサービス状況を確認する。
- パソコンでも受信できない場合はメールプロバイダへ、iCloudメールで解決しない場合はAppleサポートへ相談する。
アカウントを削除・再設定する前に、メールの保存先を調べます。
